開発機関で使われる検査治具とは

新しい商品が販売されていくには、企業の内部での研究開発が必須となります。その研究期間で使われているのが検査治具で、これはどんなところでもオンリーワンの性能として活用されています。何かちょっとサイズを測りたい場合、定規を使いますが、対象がぐねぐねした形をしていたら普通の定規は使えません。そこで、その対象と同じぐねぐねした定規を作ってしまえば、毎回紐を使って測らなくてもよくなり、これが検査治具となります。

検査治具の特徴としてその用途にしか使えないというものがあり、この場合はそれにしか使えない定規が出来上がります。ここでは非常に便利なのに、他では使いようがない、そのため外に出ることもないのです。そもそも製品ではないのでパッケージ化されることもないですし、使い道もその研究期間でしかありません。このような検査治具が頻繁に作られて、いつかまた使えるかもしれないと研究期間に大量に放置されるのです。

使われる可能性はありますが、製品化される事はないでしょう。シンプルなものもそうですが、開発者は電子工作の技術を駆使してこうした検査機を作るのが得意で、日々様々なものを作っています。無駄に思えるものも多数出来上がってしまいますが、たくさん作って行くうちに新しい製品のヒントが生まれたり、工夫の余地を閃く事もあるため、検査治具を作る工程も重要な開発の一要素になっているのです。手を動かす事が頭を柔らかくする場合もあるからでしょう。

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